研究会からのお知らせ

第9回場の言語・コミュニケーション研究会定例会のお知らせ

2014/09/30

下記のように、第9回 場の言語・コミュニケーション研究会定例会を開催いたします。ふるってご参加ください。

日時 平成26年10月18日(土)午後2時~午後5時半

場所 早稲田大学 8号館8階 808 (前回の第8回と同じ部屋です)

大学構内マップ

発表者 植田栄子 (青森公立大学 経営経済学部 准教授)

テーマ 「計量的医療談話分析(RIAS)の批判的検討と相互行為的談話分析による考察」

概要:医療談話分析に特化したRIAS(Roter Interactional Anlysis System; ローター相互作用分析システム)は、医学領域で用いられる計量的分析手法であり、先行研究は300にのぼる(Roter, 1977; RIASWORDS, http://www.riasworks.com/)。
本発表では、まず医学および医療に関する背景知識として西洋近代科学の源流を概観したのち、RIAS分析の特徴および医学分野で重用される有効性と、一方の限界性を指摘する。実際の患者・医師間の談話資料78ケース(東京41ケース、大阪37ケース)のRIASによる分析結果とその問題点を指摘する。次に、その談話資料の中の医師と患者のコミュニケーション不全等を示すケース事例を取り上げ、相互行為的談話分析の手法を用いて発話の結束性と一貫性の齟齬、談話プロセス、トピック展開等の相違に起因することを指摘し考察する。

カテゴリー:お知らせ,イベント