日時: 2017年1月7日(土) 13:30〜17:30
場所: 早稲田大学 小野梓記念館2階206教室
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13:30〜15:00
講演「場に生成する身体—会話・語り・身ぶり」 菅原和孝(京都大学名誉教授)
15:00〜15:15
休憩
15:15〜17:30
シンポジウム「ことば・身体・場:競争社会から共創社会へ」
講師
菅原和孝 (京都大学名誉教授)
三輪敬之(早稲田大学大学院創造理工学研究科・創造理工学部総合機械工学科教授)
大塚正之(前早稲田大学大学院法務研究科教授、元裁判官、弁護士)
岡 智之(東京学芸大学留学生センター、同大学院国語教育専攻日本語教育コース教授)
司会
井出祥子 (日本女子大学名誉教授)
「ことば」が生まれるためにはコードが必要です。コードは、複数の人の間において共有されるものです。共有するためには触れ合うことが必要です。身体と身体とが場において触れ合う直接的な体験が人の間に共通のベースを生み出し、その身体的な基盤の上に「ことば」が生まれると考えられます。その意味において、<ことば>と<身体>と<場>は密接な関係を持っていると考えられます。これらの関係を議論することにより、現代の競争社会をこれからの共創社会へと導く道を探ります。
菅原和孝先生は、長年にわたりアフリカのボツワナに暮らすブッシュマン(グイ)と生活を共にし、その研究結果に基づいて、『ことばと身体』、『狩り狩られる経験の現象学: ブッシュマンの感応と変身』などの著書を通じ人類学の視点からコミュニケーションを論じていらっしゃいます。
三輪敬之先生は、生命機械工学や共創工学を提唱され身体を含めた共存在のコミュニケーション技術を研究し、近時は「影」や「手合わせ」などで思いを伝え合う身体表現手法を用いて、障害者も高齢者も含めた異なる人々と対等な相互作用で共創する社会の在り方を開拓していらっしゃいます。
シンポジウムは「ことば」と共にある身体的コミュニケーションがテーマです。本来的に類似した身体構造を持つ人同士は、お互いにことばを交わさなくても身体が触れ合う場において分かりあえる基盤が存在しており、その共通の生物的、文化的基盤の上に言語的な分節化が行われるのではないかと推測されます。それでは、その身体的な人と人との結びつきとは何なのか、それはどのようにして生まれ、どのようにして深化させられるのか。また、身体的コミュニケーションと言語的コミュニケ―ションとはどのような関係に立っているのか。本研究会の代表大塚正之と分担研究者である岡智之も講師として登壇し、参集された皆様と場を共有し、自由な意見交換の場を作り共創するシンポジウムを進めたいと思います。その場に居合わせるだけで、文字情報だけでは得られない豊かな相互作用による共創が生まれることを希求しております。
18:30〜
懇親会 (高田馬場駅近辺の和食店にて、5000円の会費で予定しております)
*懇親会ご参加の方は場の言語コミュニケーション研究会まで、下記についてご記入の上、電子メールにてご連絡ください。
連絡先:ba.gengo.communicationアットマークgmail.com
(アットマークを@にしてお送りください)
場の言語・コミュニケーション研究会主催の講演とシンポジウム(2017年1月7日(土))の懇親会に参加を希望します。
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