研究会からのお知らせ

第11回場の言語・コミュニケーション研究会定例会のお知らせ

2014/12/30

下記のように、第11回 場の言語・コミュニケーション研究会定例会を開催いたします。ふるってご参加ください。

日時 平成27年1月31日(土)午後2時~午後5時半

場所 早稲田大学  26号館(大隈タワー)501

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発表者 河野秀樹先生

テーマ 場の作用の研究法について

発表要旨

人間の協働的な営みに現れる、個人間の関係を超えたマクロな関係性の生成原理としての「場」の作用のあり方を探るにあたり、その研究法は、協働による創発的知識創造の内容や、その具象化としての製品、組織のパフォーマンスといった、いわば場の作用の産物を特定し、それらの観察から得られたデータをもとに同作用を同定するというかたちを一般にとってきた。

一方で、こうした外部者の視点からの観察では、出来事に直接関わる当事者に共有される状況認識や、当事者間の関係のあり方とその変化の様態といった、場による関係生成プロセスを構成する事象を動態的に記述していくことが適わないとする指摘が、場および場に関連する事象を扱う研究・実践者から寄せられている。

本発表では、外部からの観察による場の作用の同定という方法に替わる方法論の可能性を提示すべく、内部者としての視点から場の作用を記述していくという、「内部記述」の有効性を、内部観測理論(松野, 2000)、ソフトシステム方法論(内山, 2007)などからの知見を援用しながら論じ、研究対象として場の作用をどのようにとらえ、どう記述していくべきかを議論するための契機とする。
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参考資料 (閲覧・ダウンロードは下のタイトルをクリックしてください)

河野秀樹(2014)「異文化間の自律的関係生成プロセスの記述におけるソフトシステム方法論の応用可能性─内部記述的視点からの考察─」
『目白大学総合科学研究』(10)95 ─ 110

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